国際協力したい!OLのブログ

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ジェンダーと難民問題に興味あり。人生を模索中。

仕事やめました。趣味を徒然なるままに綴ります。

お久しぶりです、ちゃんむろムロ太郎です。
またまた約1ヶ月ぶりの投稿ですが、ついに9月末を持って退職しました。

いえい!

もうあの仕事をやらなくていいんだ、と思うとこんなにも人生が愉快で気分爽快に過ごせるとは…うきうきるんるんで過ごしています。

まだニート生活4日目。最初の1週間はぐーたら過ごすかな〜と思っていましたが、なんと月曜日から精力的に活動し、転職面談に行ったりオンライン英会話をやったり、知人のNGO活動を手伝ったりと色々なことに手を出しながら生活しています。むしろ暇は嫌いだなと感じます。

 今後はブログもwebマーケティングを意識しながら活発に投稿していきます。2日に1記事くらいは投稿したいな…(願望)

 

さてさて、退職の話は置いといて、今回は気になったニュースがあったのでそれについて思ったことを徒然なるままに書きなぐります。あくまでも私の主観に基づいた見解なので、そうは思わない!というご意見がありましたらご遠慮なくどうぞ。

 

取り上げるのは下記のニュースです。

秋雨のソウル都心で「難民受け入れ賛成・反対集会」が対峙 : 政治•社会 : hankyoreh japan

お隣韓国でも難民の扱いについて社会問題になっているようです。

記事の要約

韓国も日本と同じく難民受入について積極的とは言い難い国です。その韓国で、先日大規模デモが起こりました。それだけならよくある話ですが、ここではなんと難民受入派と難民反対派が同時刻に同じ場に集まってしまい、お互いの主張を真っ向からぶつけ合う事態となったそうです。

難民受入派の主張

アムネスティなどの団体が集まったデモ隊の主張は以下の通りです。

  • 外国人を、国籍・宗教・言語が違うという理由で差別をしてはならない
  • 韓国政府は難民条約と難民法に記載された義務を果たしていない

難民反対派の主張

難民対策国民行動という団体が主に難民反対派を構成していたようです。彼らの主張は以下の通り。

  • 外国人よりも国民を優先するべきだ
  • 難民を受け入れることで、テロリストを侵入させる危険が高まる

対立する2者の主張…争点は?

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この類の主張の対立はどこの国でも起こっていることだと思います。 類似のニュースを目にするたびに思っていたのですが、結局言いたいことは,
基本的人権には全世界をまたにかける、普遍的なものなのか?それとも越境することで個人の基本的人権は弱まるものなのか?」
ということだと理解しています。

難民受入派は、基本的人権は外国人であっても国民であっても変わらない。そのために国民と同じように保護するべきだという考え方です。一方で反対派は国民の利益を第1に考え、外国人の保護や権利はその次に考えることだという信念に基づいています。
つまり基本的人権にはヒエラルキーが存在するのです。

これ考えても意味ある?

この論争になってしまうと、思想のぶつかり合いとなってしまいます。お互い自分たちが正しいと思い様々なアイテムを持ち出してきますが、それをぶつけあったところでどちらが正しいかどうやって判断することができるのでしょうか。私は神の鶴の一声を待つしかないのではと思います。つまり宗教の出番です。

そもそも基本的人権を人間は持っているのでしょうか?その正当性はどこに根拠があるのでしょうか?少し前にベストセラーとなったユヴァル・ノア・ハラリ著作『サピエンス全史』によると、人権は人間の想像の産物でありその根拠はどこにも見出すことができないとあります。

booklive.jp

そもそもあるかどうかわからない基本的人権について、その優先性を議論したところで建設的な結論が出るものだとは思えません。

反対派の思惑は?

そこで視点を変えて考えてみます。反対派の意見として主に3つあるのではないかと考えています。

⑴ 難民の受入=テロリストの流入

入国する外国人は、難民のふりをしたテロリストであるという意見。しかし、そもそも本当にテロリストであれば、観光客として入国しテロを起こすことは可能だと思います。わざわざ難民として数年単位で韓国に住む理由がありません。テロリストの侵入を危惧するのであれば鎖国をする必要があるのでは?という問いが生まれます。しかし反対派はそこまでは求めません。

⑵ 税金の無駄遣い

これについては反発する心情も一定理解できます。難民を保護するために、難民1人1人への月々への給付金や施設の建設、韓国に馴染むための教育費、そして人権費を考えれば、そのお金をどうして自分たちのためにーー例えば老朽化している施設の復旧や、エアコンの設置や公園の清掃に使えたのに、という不満が出てくるのは尤もな気もします。

⑶ 雇用機会減少への危惧

難民が流入し、韓国で職につくことで韓国人の労働の機会が減少してしまうと不安に思う人々がいる。しかし想像してみてほしい。

例えばあなたがアルバイトの面接に行き、ちょうど同じタイミングであなたと同じポジションに応募していたライバルがイエメン人だったとする。入れるシフトの条件も、時給も働く内容も同じ。普通に考えて、雇用主はあなたではなくイエメン人を採用するでしょうか?おそらくそうではないでしょう。もしあなたが選ばれなかった場合、よっぽどイエメン人の語学力が高く韓国の文化に精通していて、かつあなたに何かしらの問題があると判断された場合だと推測されます。
難民が単純労働を独占するせいであなたの働く機会が少なくなっているという主張もあるでしょう。しかしあなたはそもそもそのような仕事に応募をするでしょうか?外国人が行う単純労働は、他に誰もやりたい人がいないために外国人があてがわれることが多いです。外国人は、そもそもあなたが就く可能性のない、しかし誰かがやらなくてはならない仕事を担っているといえます。つまりあなたがするような仕事は奪われていないのです。

現実的な解決策

いくら難民受入反対を叫ぼうとも、今後も難民の流入は止まらないでしょう。 トランプ政権のように思い切って権力を振るうことで入国する難民の数は減るでしょうが、そこまでの思い切った判断は韓国や日本には難しいように見受けられます。(この辺りは詳しくないので完全にフィーリングですが)

となると考えるべきは、どうやったら虚偽の申告をする申請者を見つけられるか?ということです。

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自分は難民であると虚偽の申告をして入国する外国人は確かに一定数います。わたし自身、入国管理局施設への面会活動をしていて、日本に来た理由が「母国の家族を支えるため」「職場の上司と喧嘩をしたから」など言う外国人もいて、さすがにその人たちが安心して日本で暮らせるよう支援しようという気持ちにはなりませんでした。このように、明確に「自分は難民に定義に当てはまりません」と白状してくれる人は問題ないのですが(別の意味では問題なんですけども)、巧妙に嘘を重ね難民のフリをする人もいます。
そういう人は、母国のネットワークやブローカーを通し難民認定を受けるのためのhow to、コツを学んで来日している可能性が高いです。実際にブローカー経由で偽装パスポートを入手し、茨城県などの地方で労働していた外国人に出会ったことがあります。そのため、そのようなネットワークを取り締まることが1つ有効な手段ではないかと思います。
 
また、完全に思いつきなのですが難民申請を判断する際に嘘発見器を導入することは不可能なんですかね?
と思って少し調べてみたのですが嘘発見器はまだまだ実用性が確立されていないみたいですね。擬似犯罪実験で、有罪の人を見分けられたのはわずか半数だったとあります。